- ランニングの始め方が知りたい
- 停滞してるタイムを向上させたい
- マラソンのおすすめ本を教えて欲しい
- ケガを防止する方法が知りたい
そんな悩みをランニングアドバイザーが解決します。
この記事を書いた人
みなさんランニングをされていると、様々な悩みや疑問が湧いてくると思います。
YouTubeやブログなど、世の中にはたくさんの情報があるので、その辺を参考にする方も多いと思います。
しかし、YouTubeやブログは一部の例外を除いて作成者の考えのみで構成されているため、どうしても考え方が偏ってしまう部分が見受けられます。
また情報の質も良いものから悪いものまでかなりバラバラで、何が正しい情報なのかよく分からなくなってしまうこともあると思います。
そんな時にオススメなのが、出版社の編集者により監修された、本屋さんで売られているランニング本やマラソン本です。
なぜなら、本屋さんで売られているランニング本やマラソン本は、業界で認められ、信用されている著者でないと出版することができないからです。
さらに、出版社の編集者など多くの人が監修や検閲をしており、内容が著者の一方的な意見に偏ることなくきちんと体系化された内容になっていて、多くの人が読みやすいコンテンツになっています。
実際に私がフルマラソンで2時間50分を切るタイムが出せたのは、この記事で最後の方に紹介する、ある書籍のおかげだと思っています。
この記事では、カテゴリー別にわたしがおすすめするランニング本・マラソン本を13冊紹介します。
実際にわたしが全て目を通してきた書籍ばかりですので、安心して参考にしていただければと思います。
この記事を読めばきっとあなたにぴったりな一冊が見つかると思います。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
ランニング研究所がもっともおすすめするランニング本はこちら
型破り マラソン攻略法
まず最初は、ランニング研究所が自信をもっておすすめするランニング本を紹介させてください。
ランニング業界最大の異端児である岩本能史さんが書いた、今までの練習常識が覆される一冊です。
とにかく言っていることが衝撃的すぎて、
「わたしの今までやってた練習は一体なんだったんだ~」
と思うことが10ページに1回訪れます(笑)
今までのマラソン練習の常識が覆される書籍となっています。
内容はぜひ読んでほしいのですが、要点だけ挙げさせてもらうとこんな感じです。
- マラソンは食べるスポーツである
- ひざの痛みがあるランナーは薄底シューズを履け
- ランナーはストレッチをしない方がいい
- 30キロ走を過信するな
- LSDはタイムアップに逆効果
- 峠走と15キロビルドアップで速くなる
- カーボローディングは必要ない
かなり衝撃的ですよね。
この理論を100%信用していいかどうかはわかりませんが、岩本さんはこの理論を科学的根拠や数値を用いて、きちんと説明をしています。
この練習を取り入れるか取り入れないかは別にして、自分の練習内容を見直すいいきっかけになることは間違いありません。
全ランナーにおすすめしたい書籍になっていますので、ぜひ一度読んでみてください。
型破り マラソン攻略法を無料で読む方法
実はこの「型破り マラソン攻略法」を無料で読むことができる方法があります。
それは、Amazonがサービス提供しているオーディオブック「Audible」の無料お試し体験に登録することです。
Amazon Audibleとは
みなさん、
聴く読書
ってご存じですか?
Amazonが提供しているAudibleというサービスでは、有名な声優や俳優が朗読した書籍を耳で聴くことができます。- プロのナレーターが朗読した本をアプリで聴けるサービス
- 小説からビジネス書まで、40万冊以上が配信済
- 移動中や作業中など、いつでもどこでも読書ができる
- オフライン再生も可能
- スマートフォンやアップルウォッチで聴くことができる
- 再生速度が調整可能で、時短モードでの再生が可能
- 料金は月額1500円で、気に入らない本であれば何冊でも返品可能
- お試し登録があり、30日の無料期間で1冊聴くことができる
Audibleはこんな人におすすめ
- スマートフォンを携帯してランニングしている
- アップルウォッチを使ってランニングをしている
- ランニング中時間を持て余してしまう
- ランニング中のきつさを紛らわせたい
- 忙しくて読書の時間を確保できない
- 長時間本を読んでいると方や首が凝ってしまう
Amazon Audibleは、上記に1つでもあてはまる方にはとてもおすすめできるサービスです。
岩本さんの「型破り マラソン攻略法」は、かなり過激で個性的な内容となっています。
いきなり購入するには少しハードルが高いかもしれません。
なのでAudibleの無料体験からなら、安心して無料で全編を読むことができます。
30日間の無料体験ができますので、まずは無料でお試しするのはいかがでしょうか?
「型破り マラソン攻略法」をタダで読んでみません?
Audibleとランニングの相性について、詳しく記事にしていますので、こちらを読むとさらにAudibleの理解が深まると思います。
ランニングを始めたばかりの初心者におすすめの本3選
まずはランニングやマラソン初心者におすすめできる、ランニングの始め方を画像たっぷりで網羅的に解説した書籍を紹介します。
金哲彦のランニングメソッド
まず最初に紹介するのは、我らが金哲彦さんの大ベストセラー「金哲彦のランニングメソッド」です。
金哲彦さんについては解説不要だと思いますが、念のため簡単に説明しますと、
- 早稲田大学で箱根駅伝5区に4回出場。その内区間賞を2回獲得
- 実業団では1987年の別大マラソンで3位に入る等の活躍
- 引退後は当時まだ珍しかった陸上のクラブチーム「ニッポン・ランナーズ」を立ち上げる
- その後も指導を続け、その実績から市民ランナーの神様とも言われる伝説のランナー
Wikipediaより一部引用
東京マラソンを代表する数々のマラソンや駅伝の解説でおなじみの金哲彦さんが監修した「ランニングメソッド」ですが、発売は2009年とかなり発売から時間が経っています。
最近この記事を書くにあたり久しぶりに読み直しましたが、2021年の今読んでも決して色あせることなく、むしろ私をランニングの原点に立ち返るせてくれるような素晴らしい内容でした。
名著と呼ばれる書籍は、時代を超えて人々に愛される理由がわかりました。
内容としては、本当にランニングをこれから始めようとしている人を対象としています。
特にランニングフォームの解説についてはどの書籍よりも分かりやすく、写真と画像で丁寧に書かれています。
怪我の対処方法についても詳しく書かれているので、初心者ランナーがまず手に取る一冊として100点満点の内容となっています。
- 最初にどんな本を買ったらいいかわからない方
- 本選びに失敗したくない方
- きちんとしたランニングフォームを身につけたい方
青山剛のどんどん走れる体になる! スイッチランニング
続いてはトライアスリートとして活躍した青山剛さんによる「スイッチランニング」を紹介します。
実は青山さんですが、先ほど紹介した金哲彦さんのランニングメソッドにもモデルランナーとして登場しています。
というのも青山さんは金さんからコーチとしてのメソッドを学んでおり、師匠でもあるのです。
なので基本的には金さんのメソッドをトレースしている内容となっています。
しかし青山さんはよりお尻で走るいうことにを強調しており、うまくお尻を使えるようになるドリルやエクササイズがたくさん紹介されています。
よりランニングフォームに特化した内容となっており、とにかく実践的な内容となっています。
- ランニング中の体の使い方を理解したい方
- ランニングドリルについて知りたい方
- しっかりと体幹を鍛えたい方
タロウメソッド みんなのマラソン練習365
初心者編最後の書籍は、ニッポンランナーズ代表の齊藤太郎さんによる「みんなのマラソン練習365」紹介します。
この方はニッポンランナーズ代表ということで、金哲彦さんと共同でニッポンランナーズを立ち上げた共同代表者でもあります。
なんだかんだで初心者編3つの書籍は、全て金哲彦さんつながりになってしまいましたね(笑)
それだけ金さんの影響力は大きいということも言えるでしょう。
しかしこの書籍は先ほどまでの2つに比べると、ランニングフォームというよりは、フルマラソンに向けた練習スケジュールが主な内容となっています。
1年間にわたり一定の期間を区切り、それぞれの期間で必要な練習方法をさらに1日ごとに細かく区切って、詳細に解説をしてくれています。
サブ4.5からサブ3まで、それぞれの目標に対してレースから逆算して細かくメニューが設定されています。
特に初心者の方は、どういう練習メニューをこなせば目標が達成できるのか、よくわからないと思います。
そんな方はぜひこの本を読んでください。
具体的な一週間の練習メニューが提示されていますので、そのメニューをこなすだけで目標に近づくことができます。
- フルマラソン完走を目標にしている方
- レースまでの練習メニューをしっかり立てたい方
- フルマラソンの具体的な目標タイムを持っている方
サブ4・サブ3.5を目指すランニング中級者におすすめの本3選
マラソン走力UPトレーニング
実業団でも活躍した鈴木聡さんが代表を務めるe-Athleteが提唱する「eA式」のマラソンメソッドを紹介している書籍です。
「eA」式とは、
- フルマラソンに特化した走力UPメソッド
- レースから逆算して「期分け」にそって練習メニューを組み立てる
- 無理にスピードを追わない練習方法が特徴的
- LSDとロング走をメインにメニューを組み立てるのも特徴
上記のような特徴のあるトレーニングメソッドです。
この書籍でもフルマラソンのタイムを上げることに特化した内容が書かれています。
- 準備期
- 走り込み期
- 仕上げ期
など、トレーニング計画がきちんと期分けされており、期ごとにトレーニングメニューが大きく異なるのが特徴です。
とにかく「準備期」と「走り込み期」でしっかりと低速で距離を踏むのがこのトレーニングメソッドの特徴です。
サブ4を目指すランナーにも積極的に40キロ走を勧めています。
上級編でもこの書籍の改訂版を紹介しますが、この「eA式」こそ、わたしがフルマラソン2時間50分を切ることができたトレーニングメソッドです。
フルマラソンに特化したトレーニング方法を探している方には、自信を持ってお薦めできる一冊です。
- とにかく走力を挙げたい方
- じっくりと腰を据えてトレーニングをすることができる方
- 距離を踏むことが苦でない方
SWAC式マラソンステップアップトレーニング
続いては元資生堂監督で箱根駅伝を走った経験もある川越さんが代表を務めているクラブチーム、「セカンドウィンド」が監修した書籍を紹介します。
こちらは先ほどのeA式とは真逆の、どちらかと言うとスピードを重視したトレーニングメニューが中心となったメソッドを紹介しています。
eA式に相反するように、
市民ランナーには30キロ以上の練習メニューは不要
と明確にポジションを取っているクラブチームです。
わたしはeA式を取り入れましたが、もちろん全員同じような結果が出るわけではないので、予算に余裕があればどちらも手に取ってみて、自分に合うやり方をチョイスするといいかもしれません。
トレーニングメニューについては、完走目標の方からサブスリーを目指す方まで、1週間ごとのトレーニングメニューが網羅されており、どなたが手に取ってもOKな内容となっています。
- 40キロ走など、距離を踏む練習が苦手な方
- マラソンの準備期間は3ヵ月が妥当だと思っている方
- スピードトレーニングが好きな方
正しくランニングシューズを選びなさい
中級編最後はトレーニングメソッドではなく、ランニングシューズ選びについての書籍となります。
この書籍を最初に読んだ時、かなり衝撃を受けたのを今でも覚えています。
今までのランニングシューズ選びは完全に間違っていた!と頭を抱えました。
それくらい衝撃的な書籍です。
この本では、ランニングシューズを選ぶ際のポイントについてメスを入れています。
例えば、
- 足の大きさより1センチ大きいサイズのシューズを選ぶ
- なるべく足幅に余裕があるシューズを選ぶ
- つま先に余裕があるかどうかでシューズを選んでいる
- レースとトレーニング用シューズのサイズは同じ
上記は全て、間違ったシューズ選びなんだそう。
自分の足が26センチなら26センチか26.5センチのシューズを選ぶべきだと、著者である野村さんは述べています。
そしてこの書籍では、ランニングシューズを買ってはいけないスポーツショップについても言及しています。
以下、引用です。
ショップに入り、ランニングシューズコーナーに着いたら陳列されたシューズのサイズはもちろん、近くに積まれている在庫シューズの箱に記載されているサイズをチェックしてみてください。
男性用で25.5センチや26センチの品揃えが豊富なショップならば当たり。
反対に27.5センチや 28センチなど、大きめのものばかりが並ぶお店だったら外れ。
「正しくランニングシューズを選びなさい」より引用
なるほど~と思いました。
まあ、この考え方が正しいかどうかは別にして、スポーツショップを選ぶ際も自分に合ったシューズをきちんと選んでくれるお店かどうかをちゃん自分で見ないといけないんだなと感じました。
- ランニングシューズの選び方がよくわからない方
- ケガが多い方
- いつもネットでランニングシューズを買っている方
番外編:ランニングのケガを防ぐストレッチ・ケアメソッド本おすすめ3選
青トレ 青学駅伝チームのコアトレーニング&ストレッチ
みなさんご存じ青山学院大学陸上部監督原晋監督と、それを支える青トレの考案者中野ジェームズ修一さんの共著になります。
この書籍の優れているところは、体幹トレーニングやストレッチはさることながら、筋弛緩法という緊張した筋肉をリラックスさせる方法が詳しく書かれているという点にあります。
筋肉が緊張しているということは、車で例えるなら常にアクセルを踏みっぱなし、もしくはブレーキを踏みっぱなし状態ということです。
筋弛緩法を取り入れることで、しっかりとサイドブレーキを引いた状態でエンジンを止め、車を休ませることができるのです。
この筋弛緩法については、ランニング系の教本にはほとんど載っていません。
それだけでも買う価値のある本だと私は思います。
- 青学ファンの方
- ケガが多い方
- 筋弛緩法を取り入れてみたいと思った方
緩める力 骨ストレッチ
一風変わったタイトルの書籍となります。
- 短距離選手だった松村卓(まつむらたかし)さんが開発したメソッド
- 筋肉ではなく骨の動きを重視したストレッチ方法
- 滑らかなカラダの動きは骨の連動によるものと提唱
- 「鎖骨ひねり」に代表されるような独特な動きが特徴
筋肉を意識するのではなく、骨を意識することでカラダの連動性を取り戻そうというストレッチメソッドです。
今まで見たことのないユニークな動きを取り入れており、とても新鮮な気持ちで読むことができます。
実際にやってみると分かりますが、すぐに効果を実感することができます。
定期的に行うことで関節の可動範囲が広くなる、そんなストレッチです。
- 新しいケア方法を取り入れたい方
- ケガが多い方
- 関節の可動域を広げたい方
一生「疲れない」姿勢のつくり方
体のケア編最後は、一時期わたしも通っていた東京青山の「仲野整体」の院長である仲野さんが書いた書籍です。
姿勢治療家と自ら名乗っているように、正しい姿勢の取り方について解説をしている本です。
姿勢については、ランニングにも大きく関係をしています。
正しい姿勢が取れていないと、ランニングがとても苦しいものになってしまいます。
この書籍では、正しい姿勢とは何かを解説すると同時に、正しい姿勢になる具体的な取り組み方について丁寧に書かれています。
普段デスクワークなどで座る時間が多い方には、ぜひとも読んでほしい一冊となっています。
- 姿勢が悪いと自覚がある方
- 普段デスクワークが多い方
- 楽にランニングをしたい方
いよいよ上級編! サブ3やその上を目指す上級者ランナーにおすすめの本3選
eA式マラソン新常識トレーニング
いよいよここからは上級編です。
まず最初に紹介するのは、私のマラソン人生を変えた一冊です。
この本に出会う前まで、私の練習方法はとにかくペース走、ペース走、ペース走の連続でした。
幸いなことにその練習を積み重ねてサブ3をすることまではできましたが、その後2年間ほど記録が伸び悩んだ時期がありました。
そんな時、たまたま通りかかった書店でこの本を見つけました。
初めは極端な距離志向に半信半疑でしたが、全くスピード練習をせず、低速のロング走をひたすら積み重ねている中、練習の一環のつもりで出たフルマラソンで2時間53分のタイムを出し、そのトレーニングメソッドに確信を持ちました。
きっちり仕上げて向かえたレース本番で、見事2時間48分で完走することができました。
残念ながら廃盤になってしまったようで、新品を探すのは困難となってしまいましたが、中古ではまだ市場に出回ってますので、お時間があればぜひとも読んでいただきたい一冊となっています。
- フルマラソンのタイムに伸び悩んでいる方
- 練習にマンネリを感じている方
- 30キロ以降で急に失速をしてしまう方
3時間を切るためにぼくがしたこと
続いては、サブスリーを目指すランナーにかなり参考になる書籍を紹介します。
加川さんという神奈川県平塚市でスーパー銭湯を経営している社長さんの著書なのですが、自分がフルマラソン始めてからサブスリーを達成するまでのほぼ全てのレースを事細かに記してくれています。
それだけでも大変参考になるのですが、びっくりするのは巻末についている実際に加川さんが行ったトレーニング日誌です。
初めてサブスリーを達成したフルマラソンについてもしっかりトレーニング日誌が書き記されており、あと一歩でサブスリーを逃しているランナーにはぜひとも見ていただきたい一冊となっています。
- サブ3をもう少しのところで逃し続けている方
- サブ3達成者の練習メニューを知りたい方
- どうしてもサブ3を達成したい方
リディアードのランニングバイブル
そして最後はこれから未来永劫読み続けられる名著中の名著、現在の長距離トレーニングの手法は全てこのリディアードのメソッドである「リディアード式」が根幹になるといっても間違いではないと思います。
1993年に日本語訳のランニングバイブルが発売されてからもう25年以上の月日が経っていますが、今でもバリバリ重版されている書籍です。
瀬古さんや宗兄弟、おそらく高橋尚子さんや有森裕子さんもこのリディアード式のトレーニングをベースにしていたのは間違いないでしょう。
train, but don’t strain
(無理をするな、されど鍛えよ)
というリディアード氏の名言がありますが、この一言が全てを物語っています。
決して色あせることのない名著、ぜひ上級者のランナーにこそ見てもらいたい一冊です。
- 全ての上級者ランナー
まとめ:いい本は時代を超える
今回の記事を書くにあたり、久しぶりに金さんの本やリディアードの本を読み返しましたが、やはり名著と呼ばれるような本は、いつの時代も色褪せることなく読み続けることができるものですね。
今回紹介した本は、ランニングバイブルのように時代を越える可能性のある本ばかりを紹介しています。
あなたにとってのいい一冊が見つかれば幸いです。
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