皆さんは、ランニングをする上で、目標のタイムってありますよね?
目標タイムを達成すると、とてもうれしいですよね。やってきたことが全て報われる瞬間です。
でも、こんなこと思ったことありませんか?
ライバルの彼が、自分よりいいタイムを出した。このタイムだと、彼には勝てない…
ライバルの彼女は、先月も先々月も300キロ以上走っている。このままだと、彼女に勝てない…
ライバルの存在も、目標タイムも、ランニングをする上ですごく大切な要素だと思います。
ですが、一歩間違えると、抜けることが難しい比較の世界にどっぷりはまってしまいます…
この記事を見てドキッとした方、もしかしたらいらっしゃるかもしれません。
ぜひここで、本来のランニングの目的をもう一度思い出して下さい。
初めてレースに出場した時のあの高揚感、初めてのフルマラソンを完走した時の達成感。
もう一度、初心に帰ってみませんか?
比較の世界はキリがない
誰でも、最初は純粋に自分の設定した目標タイムを目指して頑張っています。
しかし、ランニングの仲間ができたり、ランニングクラブに所属したり、SNSで多くのランナーと繋がってくると、いつしか自分の持ちタイムや置かれている境遇の似ている人が、必ず現れます。
そうすると、知らず知らずのうちに、その人の練習が気になったり、レースの結果が気になりだします。
最初の内は、あの人も頑張っているから自分も頑張ろう、と純粋に思うことができます。
ですが、自分のタイムが頭打ちになったり、思ったようなような練習が出来なかったりネガティブな要因があった上で、そのライバルがいいタイムで走っていたりすると、急にうらやましさや、妬ましさが自分の中に芽生えてしまいます。
そう思った瞬間に、あなたはもう、比較の世界の住人になってしまうのです。
一度比較の世界にはまってしまうと、キリがありません。
たとえそのライバルにタイムで勝つことができたとしても、満足できるのは一瞬です。
なぜなら、別の新しいライバルをまた探してきてしまうからです。
常に人と比べることで、自分を優位にしたいという気持ちがどんどん大きくなってきます。
最終的な症状としては、
比較の世界にはまってしまった末期症状
- 自分より早い人を全員敵だとみなしてしまう
- 自分より遅い人を下に見てしまう
- ランニングをしている時、常にプレッシャーに追われている
こんな経験、皆さんも経験したことありませんか?
実は私も、末期症状の患者でした…
SNS上で流れてくるライバルのタイムに一喜一憂し、最後には人の出したタイムに落ち込んだりしてました…
今考えると、本当に恥ずかしいです…
でも、比較の世界って本当に一度はまってしまうと、結構奥底まで引きずり込まれてしまうんです。
私も結局比較の世界から抜けるのに、5年くらい掛かってしまいました。
抜け出すきっかけを作ってくれたのは、奥さんの何気ない一言でした。
「なんか最近走ってても楽しくなさそうよね」
「昔は楽しそうに走ってたじゃない」
これで、一気に目が覚めました。
比較の世界にとらわれている時は、走ることが義務のようになってしまい、全然楽しくありませんでした。
でも、そんなことも考える余裕がないくらい、タイムに対して執着していました。
奥さんからの一言で、やっと我に返りました… あのままいっていたら、ランニングが嫌いなるところでした。
本当に比較の世界は、恐ろしいです。
ランニングは自分との闘い
ランニングは本来、自分と正面から向き合うことができる、貴重な存在なはずです。
究極の目標は、自分が持っているポテンシャルを100%発揮することではないでしょうか?
そこに、他人の関与する箇所は1ミリたりともないはずです。
闘う相手がいるとすれば、それは自分自身です。
なので、ランニングは、相対評価ではなく、常に絶対評価です。
というか、そもそも闘いとか言ってる時点で何かズレてしまっているのかもしれませんね。
ランニングは、本来楽しいものであってしかるべきですよね。
何より、楽しんで走ることを最優先にして、タイムはその次に考えた方が、長い目で見たときには幸せなのではないでしょうか??
比較の世界から抜けて【現在の私】
現在私は、すっかり比較の世界から抜け出すことができ、とても毎日楽しく走れています。
練習やレースのタイムに一喜一憂することもなくなりましたし、プレッシャーからも解放されました。
楽しく走ることができるって、この上ない幸せなんですよね。
ただ走れるだけで幸せ。
もし、比較の世界にとらわれている方がこれを読んでいたら、ぜひ一度立ち止まってみて下さい。
そして、自分が走っている理由を、ゆっくり考えてみて欲しいと思います。
この記事が、そんな方たちが比較の世界から抜け出すきかっけの一つになってくれれば、これ以上嬉しいことはありません。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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