- なんでランニングは続けるのが難しいの?
- 続かない具体的理由を知りたい
- どうすれば続けられるようになるの?
こんな悩みを抱えている方に、ランニングアドバイザーがお答えします。
ランニングを始めたはいいけど、続かなくなって途中で挫折、気付いたらランニングシューズがシューズラックの肥やしになっている… なんて方も多いのではないでしようか?
この記事では、ランニングが続かない理由を分析して、5つにまとめてみました。
そしてランニングアドバイザーの立場から、その理由に対しての策も考えてみました。
この記事を読み終えれば、ランニングが続かなくなる理由が明確になり、どうすれば続けることができるかを同時に理解することができます。
ぜひ最後までお付き合いください。
理由その①
いきなり走りだそうとしている
普段運動していない方は、急に走り始めてはいけません。
何故なら、普段運動していない方は、ランニングに必要な筋肉と神経が眠ってしまっていて、運動モードになっていないからです。
例えるなら、夜中急にたたき起こされて、いきなり難しい数学の問題を解けと言われているようなものです。
これはもう、ランニングが続くとか続かないというレベルの話ではありませんよね。
段階を踏むことが大切
まず第1段階として、
- 眠って硬くなっている筋肉を柔らかくする
- 筋肉に命令を出すことを忘れている神経を目覚めさせる
眠っている運動に必要なものを目覚めさせましょう
具体的な順番としては、
- まずはウォーキングから
- 10分ウォーク、10分ランを繰り返す
- 徐々にランニングの割合を増やす
- 完全にランニングに切り替える
順番を飛ばさないように、必ず1~4の順番で進んでいきます。
無理をしたり順序を飛ばしたりすると、ランニングは続かなくなります。
目安として、3ヵ月から6ヶ月の間に完全なランニングに切り替えることができるスケジュールで行ってみましょう。
それぞれ順を追って説明していきます。
1.ウォーキングを週3回30分以上行なう
まずは眠って硬くなった筋肉を、ウォーキングでほぐしましょう。
できれば週に3回以上、1回30分以上のウォーキングを1ヶ月ほど行なって下さい。
最初のうちは、この運動だけでも筋肉痛になったり、翌日に疲れが残る方もいるかもしれません。
1ヶ月間続けていくうちに、だんだんと疲れなくなってくるはずです。
2日連続で30分ウォーキングしても大丈夫になったら次の段階に進んでみましょう。
2.ウォーク&ランを繰り返す
次はウォーキングの中に、少しずつランニングを混ぜ、眠っている運動神経を呼び起こします。
- 10分ウォーキングをしたら、次の10分は走ってみる
- 続けて10分走るのがきつい場合は、5分でもOK
- 慣れてきたら徐々にランニングの割合を増やす
- 5分間走れないのであれば、再度ウォーキングからやり直し
ランニングをする際、速さは一切気にしなくてもOKです。
週3回程、1日トータルで、30分~40分くらい行えるのが理想的です。
ランニングの割合がウォーキングより多くなり、どこにもケガがないようなら、いよいよ最終段階に進みます。
30分の連続ランニングに切り替える
いよいよ完全にランニングに切り替えます。
このフェーズに入ったら、ランニングシューズを買ってください。
できればウォーク&ランの時点で買うのが理想ですが、遅くともこの時点では必ずランニングシューズで走るようにします。
このステップで大事なことは「続けて走る」ということです。
30分が無理なら、走り続けられる時間で構いません。
とにかく立ち止まることなく、走り続けられる長さでランニングだけをするようにしましょう。
最終的に30分走り続けることができれば、あなたはもう立派なランナーです!
理由その② 具体的な目標がない
ランニングを始めるにあたって、具体的な目標を設定しましたか?
人間は目標がぼんやりしているより、具体的で定量的(数字で表すことができる)になっている方が、モチベーションが高まることがわかっています。
これは有名なアメリカの心理学者であるロックという方が、「人はどういうときにモチベーションが高まるのか」を研究した論文でも実証されています。
例えば悪い例をあげるとすると、
- 痩せたい
- 速く走りたい
- 体力をつけたい
これでは目標がふんわりしすぎて、ランニングが続かない確率が高いです。
ではどうすればいいでしょうか? 今度は良い例をあげてみましょう。
- 4月の結婚式まで3キロ痩せたい
- 来月エントリーしている10キロマラソン大会を60分で走りたい
- 8月に富士山へ登山にいくので、一人で山頂まで歩けるような体力をつけたい
このように「具体的な期限」と「具体的な目標値」があるとモチベーションが高まります。
上記の例のように、都合のいいイベントって現実的はそう簡単にあるものではないかもしれません。
ならば、自分で作ってしまいましょう。
- ビーチのあるリゾートへ旅行にいく予定を立ててしまう(痩せないと水着が着れない)
- マラソン大会にエントリーしてしまう(速く走らないと完走できない)
という具合に半強制的でもいいので、「具体的な期限」と「具体的な目標値」を設定してしまいましょう。
こうすることでモチベーションは上がっていき、ランニングが続かない確率がぐっと少なくなります。
理由その③ ランニングを始める季節を間違えている
真夏や真冬にランニングを始めようとしてもなかなか続きません。
真夏や真冬は、1日の中で走ることのできる時間が限られてしまうからです。
真夏の昼間に走ることは、熱中症を引き起こす可能性がかなり高くなり危険です。
逆に真冬は昼間の方が走りやすく、朝晩はかなり冷えるので、それなりの装備を揃えていないと、寒くて走ることが難しくなります。
走れる時間が限られてしまうと、走らない言い訳がその分増えてしまいます。
人間とは弱いもので、やれない言い訳はいくらでも浮かんでくるものです。
言い訳をなるべく除外する為にも、過ごしやすい季節にランニングを始めることを強くおすすめします。
理由その④
正しい走り方ができていない
正しい走り方ができないと、走っていてもすぐに疲れてしまいランニングが続きません。
これを読んでいる皆さんも、長く走ろうとすると、あっという間に疲れてしまうと思います。
箱根駅伝の選手が走っている姿を思い出して下さい。
めちゃくちゃキレイなフォームで、楽そうに走っていますよね。
彼らがあのスピードで走っていて全然しんどそうにしていないのは、正しい走り方で走れているからなんですよね。
じゃあなんで正しく走れないのでしょうか?
それは、パソコンとスマホの見過ぎによる姿勢不良が影響しているからです。
難しく説明すると解剖学の話になってしまうので割愛しますが、ストレートネックになったり、ポッコリお腹になったりするのも、姿勢不良が原因です。
この女性のイラストを見てください。
この姿勢、みなさんドキっとしませんか?
電車を待っている時に、駅のホームを見渡してみてください。
こんな人、いっぱいいませんか?
さらにもう一枚イラストを見てください。
仕事中は、こんな感じになっていませんか?
長い時間こんな姿勢でいたら、普段も下のイラストのような姿勢になっちゃいますよね。
想像してください。この姿勢で走り出して、疲れないように走れると思いますか?
全然想像がつかないですよね?
これではランニングが続かないのも納得ですよね。
でも逆を言えば、この姿勢から脱却さえできれば、楽に走れるようになるとも言えますよね?
思い出してください、子供の時のことを。
1日中校庭で走り回っても疲れなかったのではないでしょうか?
子供は身体にたいして筋肉もついてないのに、なんで1日中走り回っていられるんでしょうか?
そうです。この現代病というべき、パソコンとスマホの毒に犯されていないからなんです。
でも、パソコンとスマホを見ない生活にはもう戻れませんよね。
じゃあどうすれば、姿勢が良くなるのでしょうか?
答えはもうわかってますよね。
そう、答えは普段の姿勢に気を付けることです。
これだけです。難しくないですよね。
意識さえすればできることだと思います。
- スマホを見るときは、スマホを頭の位置まで持ち上げて見る
- ノートPCを利用する時は必ずモニターを使う
- デスクワーク時は、1時間に1度は席から立つ
- なるべく座っている時間を減らすため、テレワークをする時は、スタンディングデスクを使う
- ストレッチや体操、ヨガ等で体を伸ばしたり緩めたりする
こういったことを意識すれば、やがて姿勢が少しずつよくなり、走っても疲れないばかりか、いつの間にかポッコリお腹も解消され、O脚も改善され、ストレートネックや腰痛からもバイバイできます。
ぜひ、気長に取り組んでみてください。
もっと詳しく知りたい方は、早く走る方法はたったこれだけ!あなたも今日から韋駄天になれる!の記事を読んでみてください。
マラソンランナー向けの記事ではありますが、姿勢のことについてより詳しく書いていますので、参考になると思います。
理由その⑤ ランニングを習慣化するコツがわかっていない
ランニングに限らずですが、行動は習慣化することで、本人の意思とは関係なく行動できるようになります。
分かりやすく例えてみましょう。
皆さん朝起きて朝食を食べた後、歯磨きをしますよね。
その時って何か歯磨きのことを考えながらしていますか?
朝食にフレンチトーストを食べたから、しっかり歯磨きしなきゃな~ なんて考えながら歯磨きをしているでしょうか?
おそらくほとんどの人は何も考えず、朝ご飯を食べた後は歯を磨く、というルーティーンになっているから磨いているだけですよね?
これを習慣と呼ぶのです。
ランニングが習慣化できてしまうと、別に意思の力に頼らなくても勝手に身体が動くようになります。
毎朝走る習慣が身についた人であれば、
朝起きて、顔を洗い水を一杯飲んだら、とりあえずランニングシューズを履いて外に出る
という行動が無意識で出来るようになります。
こうなれば、もうこっちのものです。
というよりも、習慣化できないといつまで経っても意志の力に頼らなければいけないので、いつかは挫折してランニングは続かなくなります。
毎日5kmのジョギングを習慣化する5つのコツという記事で、具体的な習慣化のヒントをあげていますので、ぜひ参考にしてください!
ランニングが続かない5つの理由:まとめ
- いきなり走り出そうとしている
- 具体的な目標がない
- ランニングを始める季節を間違えている
- 正しい走り方ができていない
- ランニングを習慣化するコツがわかっていない
以上5つがランニングが続かない理由でした。
具体的な対策として、下記のようなアクションを起こすとランニングを続けられる確率が高くなります。
- ウォーキングから少しずつランニングに移行していく
- 具体的な期限と目標値を定めてモチベーションをあげる
- すごしやすい季節にランニングを始める
- 普段の姿勢を良くすることで正しい走り方に矯正する
- 自分の意思とは関係なくランニングをするような習慣を作る
あまり難しく考えすぎずに、まずは外に出て一歩を踏み出しましょう!!
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