名古屋ウィメンズマラソン2021 注目選手と優勝予想 テレビ中継情報

 

2021年3月14日、名古屋ウィメンズマラソン2021が開催されます。

今年はコロナ禍にあり、一般の部が開催されるかどうか危ぶまれましたが、希望者をオンラインマラソンに変更するなどの対応により、なんとか無事に開催できそうです。

エリートの部に話を移すと、2021年は海外選手が呼べないため、国内招待選手と市民エリートランナーのみで争われることになりました。

しかし、国内招待選手の顔ぶれがとにかく熱いです!

・地元凱旋の鈴木亜由子選手
・去年の大阪国際チャンピオン松田瑞生選手
・去年名古屋での初マラソンが記憶に新しい佐藤早也伽選手
・因縁の地名古屋で復活を目指す小原怜選手
・019年名古屋でMGC出場を決めたプロランナー岩出玲亜選手

以上の5名が国内招待選手として参加します。

  • 鈴木亜由子選手
  • 松田瑞生選手
  • 佐藤早也伽選手

特にこの3名は、壮絶な優勝争いを繰り広げると予想します。

この記事では、注目選手である上記3選手の紹介を中心に、名古屋ウィメンズマラソン2021の優勝予想とレース展望を解説します。

さらに、レース当日はレース結果も合わせて記載します。

 

※2021年3月8日更新
鈴木亜由子選手は怪我の為、欠場となりました。

目次

名古屋ウィメンズマラソン2021 テレビ中継

まずはテレビ中継の確認です。

フジテレビ系全国ネットで午前9時より放送されます。

名古屋ウィメンズマラソン2021 国内招待選手と注目選手

国内招待選手

氏名年齢所属マラソン自己ベスト
松田 瑞生25ダイハツ2:21:47(2020年大阪国際)
小原 怜30天満屋2:23:20(2016年名古屋)
佐藤 早也伽26積水化学2:23:27(2020年名古屋)
岩出 玲亜26千葉陸協2:23:52(2019年名古屋)
鈴木 亜由子29JP日本郵政2:28:32(2018年北海道)

注目選手

鈴木亜由子選手

鈴木亜由子選手のプロフィール
  • 名前:鈴木 亜由子(すずき あゆこ)
  • 生年月日:1991年10月8日
  • 出身:愛知県豊橋市
  • 進路:豊橋市立豊城中学
       時習館高校
       名古屋大学
       JP日本郵政グループ

鈴木亜由子-Wikipediaより参照

 

鈴木亜由子選手の自己ベスト

  • 1,500m:4:18:75(2010年)
  • 3,000m:8:58:08(2014年)
  • 5,000m:15:08:29(2015年)
  • 1,0000m:31:18:16(2016年)
  • ロード10㎞:33:36(2018年)
  • ハーフ:1:07:55(2019年)
  • フルマラソン:2:28:32(2018年)

まずは名古屋ウィメンズマラソン2021の最注目選手、鈴木亜由子選手です。

フルマラソンの持ちタイムは2:28:32と招待選手の中ではダントツで最下位ですが、この記録は真夏の北海道マラソンでの記録です。

鈴木亜由子選手のフルマラソン戦歴は、北海道マラソンとMGCの2レースのみで、今回が初の冬の高速マラソンとなります。

実質この自己ベストは、全く参考にはなりません。

だからこそ、いったいどれだけ速いタイムが出るのか、今からワクワクしています。

鈴木亜由子選手のマラソンへの適正については、とてつもないプレッシャーに打ち勝ったMGCで証明済。

鈴木選手に唯一足りないもの、それは

持ちタイム

これだけです。

鈴木亜由子選手が名古屋ウィメンズマラソン2021で優勝した時、速さと強さを持った最強マラソンランナーになる瞬間が訪れます。

鈴木亜由子選手について熱く語っている記事はこちらからどうぞ

佐藤沙也加選手

佐藤早也伽選手のプロフィール
  • 名前:佐藤 早也伽(さとう さやか)
  • 生年月日:1994年5月27日
  • 出身:宮城県大崎市
  • 趣味:散歩・買い物
  • 進路:大崎市立鹿島台中学
       常盤木学園高校
       東洋大学
       積水化学

佐藤早也伽-Wikipediaより参照

 

佐藤早也伽選手の自己ベスト

  • 1,500m:4:27:25(2017年)
  • 3,000m:9:05:75(2020年)
  • 5,000m:15:16:52(2020年)
  • 1,0000m:31:30:19(2020年)
  • ロード10㎞:33:22(2020年)
  • ハーフ:1:09:27(2019年)
  • フルマラソン:2:23:27(2020年)

名古屋ウィメンズマラソン2021、続いての注目選手は、普段のあどけない表情と、カミソリのようなラストスパートがとても同じ人とは思えない、積水化学所属の佐藤早也伽選手です。

佐藤早也伽選手は名古屋ウィメンズマラソン2020で、初マラソン日本歴代6位となる2:23:27をたたき出しました。

去年は飛躍のシーズンとなり、レースに出場するごとに自己ベストを更新しています。

佐藤早也伽 PB比較2019年⇒2020年

3,000m
9:15:96⇒9:05:75

5,000m
15:27:47⇒15:16:52

10,000m
31:59:64⇒31:30:19

3種目とも大幅に自己ベストを塗り替えています。

さらに昨年のプリンセス駅伝では、1区でカミソリスパートを炸裂させ、堂々の区間新記録で1区区間賞を獲得しています。

そんな佐藤早也伽選手の最大の武器は、ケガ無く練習を積めるところです。

とても華奢なカラダつきには似合わず、コロナ禍というタフな環境下の中でも、自己ベストを連発している体力はかなりのものです。

今大会に向けても順調に練習ができているようですので、佐藤早也伽選手の仕上がりがとても楽しみです。

個人的には優勝候補No1に上げたいと思っています。

そんな伸び盛りな佐藤早也伽選手のこれまでの活躍を振り返った記事がありますので、ぜひお読みください。

松田瑞生選手

松田瑞生選手のプロフィール
  • 名前:松田 瑞生(まつだ みずき)
  • 生年月日:1995年5月31日
  • 出身:大阪府大阪市
  • 進路:大阪市立大和川中学
       大阪薫英女学院高校
       ダイハツ
       

松田瑞生-Wikipediaより参照

 

松田瑞生選手の自己ベスト

  • 1,500m:4:21:24(2013年)
  • 3,000m:9:08:23(2013年)
  • 5,000m:15:46:40(2016年)
  • 1,0000m:31:39:41(2017年)
  • ロード10㎞:32:51(2016年)
  • ハーフ:1:09:54(2020年)
  • フルマラソン:2:21:47(2020年)

そして名古屋ウィメンズマラソン2021、最後の注目選手は、なにわの腹筋女王こと松田瑞生選手です。

去年1月の大阪国際マラソンで見せた快走で、東京オリンピックマラソン代表は松田瑞生選手でほぼ内定だと、多くの陸上ファンは思ったはずです。

しかしその1か月後、名古屋ウィメンズマラソン2020で、一山麻緒選手が国内最高タイムの2:20:29をたたき出したことで、東京オリンピックは松田瑞生選手の手からこぼれ落ちました。

そして3月に行われた、東京オリンピックマラソン内定者共同記者会見で、内定者ではなく「補欠」の一員として会見に臨んだ松田瑞生選手は、涙を流し悔しさをあらわにします。

失意の名古屋から1年。

「名古屋の借りは、名古屋で返す」

相当な覚悟を持って、名古屋に乗り込んでくるはずです。

そして何より去年夏のトラックレースから、去年の大阪国際女子マラソンまで使用していた薄底シューズを、厚底シューズに変えています。

フルマラソンでも松田瑞生選手は厚底シューズを履くのか、ここにも注目してください。

そんな松田瑞生選手のたくさんのエピソードを詳しく記事にしていますので、こちらもあわせて読んでいただければと思います。

名古屋ウィメンズマラソン2021 優勝予想とレース展望

ここからは名古屋ウィメンズマラソン2021のレース展望を行いながら、最後に勝つのは誰か、優勝予想をしていきます。

勝負のカギは、ペースメーカーが握っているかも

名古屋ウィメンズマラソン2021に出場するペースメーカーは以下の通りです。

氏名所属年齢自己ベスト(ハーフ or 10km)
モニカ ワンジルスターツ261:05:34
森田 香織パナソニック251:10:10
上田 雪菜ダイハツ231:10:49
佐藤 奈々スターツ311:11:36
棚池 穂乃香大塚製薬231:12:19
横江 里沙大塚製薬2632:13:30

ペースメイクをする距離については2月26日現在、確かになってはいませんが、メンバーの人選から見ておそらくハーフまでかと思われます。

おそらく第1グループを引っ張るのは、

  • モニカワンジル選手
  • 森田香織選手

この2人だと思いますが、ペースメイクの経験はあまりないと思われます。

そこに付け込めるのが、松田瑞生選手ではないかと思っています。

松田瑞生選手は2度走った大阪マラソンでは、2回ともペースメーカーをあおり、ペースを上げさせようとした経験があります。

特にワンジル選手はハーフの持ちタイムが65分台とかなり速いので、松田選手のリクエストを簡単に聞き入れ、ペースアップをする可能性があります。

ペースメーカーは事前の打ち合わせで、1kmを何分何秒で走って欲しいという主催者側のリクエストを聞き入れます。

しかしレースには流れというものがありますので、上記のようなペースアップがあった場合、簡単にペースを落とすことはできません。

ましては主催者側もいいタイムが出た方が嬉しいので、ペースが上がる分には何も言わないでしょう。

松田瑞生選手の作戦としては、どんどんペースを上げて自分のペースでレースを進め、主導権を握る作戦がベストだと私は考えます。

鈴木亜由子選手はどう対抗するか

一方の鈴木亜由子選手は、どうやってレースを進めていくでしょうか?

基本的に自分から積極的に動くタイプではない鈴木亜由子選手ですが、今回は地元名古屋開催ということもあって、もしかしたら早めに自分からレースを動かすかもしれません。

2016年に名古屋で行われた第100回日本選手権10,000mで、鈴木亜由子選手は自らハイペースでレースを作り、そのまま優勝しています。

やはり地元の大声援(今年は無言の声援かも知れませんが)を受けると、もらうパワーが違うのでしょう。

鈴木選手が動くとすると、ハーフ地点でペースメーカーが外れた瞬間だと思います。

そこで一気に抜け出し、単独走に持ち込みたいところです。

単独走になった時の鈴木亜由子選手の安定した走りは、数々の駅伝での活躍が何より物語っています。

なので鈴木亜由子選手は、前半はペースメーカーのすぐ後ろで松田瑞生選手のフタをしつつ、ペースを一定に落ち着かせ、スローペースに持ち込みたいところです。

佐藤早也伽選手は無心で

マラソン経験では2人に劣る佐藤早也伽選手は、とにかく何も考えずについていけばいいだけだと思います。

1年間しっかり練習を積めた佐藤早也伽選手であれば、ある程度高速ペースだったとしても対応できる力が付いているはずです。

松田瑞生選手と鈴木亜由子選手が仕掛けあって不発に終わった場合は、佐藤選手が優勝する可能性が高いと私は考えます。

果たして優勝は誰の手に

やはりハーフ地点でのタイムが、勝敗を分けるキーポイントになるとみています。

ハーフ通過タイム別優勝予測

71分以内なら
松田選手の優勝

71分~72分の間なら
佐藤選手の優勝

72分以上なら
鈴木選手の優勝

私はこう予想します。

なんとなくですが、1年間で急成長した佐藤選手が、最後の最後で仕掛けて勝ちそうな気がします!

名古屋ウィメンズマラソン2021 東京、そしてパリに向けて

8月に行われる東京オリンピックの開催が危ぶまれる中、名古屋ウィメンズマラソン2021はなんとか開催できそうです。

暗い空気に包まれた日本を、とんでもない好記録で明るく盛り上げて欲しいですね。

そして東京オリンピックだけでなく、パリオリンピックへのステップとなるようなレースを期待しましょう!

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