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- ペガサス38の特徴・スペック
- ペガサス37との比較
- ペガサス38を実際履いた感想
- ペガサス38をおすすめするランナーのタイプ
- ペガサス38を履くおすすめのシチュエーション
- ペガサス38のランナーからの口コミ
Air Zoom Pegasus 38(エア ズーム ペガサス 38)は、ナイキが誇るペガサスシリーズの最新版です。
革新的なモデルチェンジだった前回(36⇒37)に比べて、今回はアッパーのみのマイナーチェンジとなっています。
しかしそんな時こそ見逃してはいけないナイキのモデルチェンジ。
マイナーチェンジの時こそかゆいところに手が届くアップデートが、各パーツにちりばめられています。
この記事では、そんなアップデートを見逃さず徹底的にレビューをしています。
この記事を読んでもらえればペガサス38の魅力がわかると同時に、自分に合うシューズかどうかも判断できるようになります。
ぜひ最後まで読んでくださいね。
ペガサス38のスペック
項目 | スペック |
---|---|
発売日 | 2021年4月 |
重さ | 292g(27cm) |
価格(定価) | 14,300円(税込) |
足幅 | 2E※ |
カラー展開 | メンズ5色 ウィメンズ4色 |
スペックの詳細は後述しますが、重さは前作に比べ約22gほど重くなっています。
価格は税込みで前作同様14,300円となっており、2021年5月現在、既に一部で割引販売されています。
足幅は前作と変わらず、ナイキの一般的なシューズと同様の履き心地ですが、前作に比べてアッパー部分の前足部の足幅にゆとりができ、万人に履きやすいシューズとなりました。
カラーはメンズが5色展開、ウィメンズが4色展開となっており、前作に比べて少しカラーリングは抑え気味な印象です。
ペガサス38の特徴 ペガサス37との違いを比較
アッパーの厚みがペガサス37の数倍に
ペガサス38最大の特徴は、なんといってもアッパーの厚みが増したことです。
前作はアッパーが薄く、足入れすると透けてみえそうな程でしたが、ペガサス38ではアッパーの厚みがかなりボリューミーになっています。
またペガサス37ではペラペラだったシュータンが、38ではアッパーと同じく厚みが増しています。
前作のシュータンは足の甲に刺さって痛いなどの意見もあり、ユーザーの口コミでもデメリットとしてレビューされていました。
そこをすかさず修正してくるあたり、さすがナイキだという感じですね。
全体的にアッパーの厚みが増したことにより、包み込まれている感覚があり、走っていても安心感がより大きくなったと感じました。
雨のランニングも快適になりそう
また、前作の弱点であった雨対策にもこのアッパーは効果を発揮すると思われます。
前作のアッパーは雨に弱く、雨天時の長時間ランニングには不向きでしたが、このアッパーなら長時間雨の中ランニングしても、ある程度雨の浸食を防いでくれると思われます。
この辺は雨天時のランニングをしてから追ってレビューさせてください。
デメリットは夏のランニングへの対応
残念ながら、このアッパーの厚みがデメリットになることもあります。
それは夏の暑さへの対応です。
まだ真夏にランニングをしていないのでなんとも言えませんが、ゴールデンウイーク前に履いた時点で少し足が蒸れました。
足の蒸れを気にするランナーの方は注意が必要です。
逆に冬のランニング時はこのアッパーが寒さを防いでくれると思います。
ペガサス38を実際に履いて走った感想
購入して早速何回かランニングに出かけてみました。
10キロジョグを走る中で、途中の1キロと最後の400mだけペースを上げて走って実験をしました。
ハーフなら80分切りくらいまでいけそうな感覚
5~6キロまでの1キロをハーフマラソンペース相当の3分40秒くらいに上げてみましたが、以外にすんなり走れてしまいました。
さすがにヴェイパーフライのような爆発的な推進力はないものの、前足部のエアズームが素直な反発を返してくれるので、無理なくペースを上げることができます。
ハーフマラソンで80分前後までならこれでも全然いけそうなくらい快適に走ることができました。
さすがに3分前半のペースはきつい
ジョグの最後に400mをキロ3分ペースで走ってみましたが、さすがにこのペースになるとシューズの重さが目立ってしまい、足の回転にシューズが追いつかなくなってしまいました。
人によって感じ方はそれぞれかと思いますが、スピードの限界値はだいたい1キロ3分半のペースだと個人的には感じました。
ジョギング時の気持ちよさはハンパない
1キロ4分を切って走るようなペースはペガサス38本来の役割ではなく、わたしのようなサブ3ランナーにとっては、普段のジョギングシューズの立ち位置になると思います。
1キロ5分~6分の間のジョグで使うと、
- リアクトの気持ちいいクッション
- 前足部に詰め込まれた2倍のエアズーム
この2つがいい感じにミックスされ、ただ足を置くだけでスーッとどこまでも走れそうな感覚にさせてくれます。
アッパーの厚みが足を守ってくれるので、ロングジョグや30キロ走もキロ4分半くらいまでなら気持ちよく履くことができるでしょう。
- 1キロ4分のペース走くらいであればなんなくこなす万能シューズ
- 1キロ3分半を超えるスピードには完全に不向き
- 1キロ5分~6分の間で利用するとこのシューズの良さを最大限引き出せる
- 距離を踏むトレーニングにもかなり向いているシューズ
ペガサス38はこんな方におすすめ
ペガサス38は履く人を選ばないランニングシューズですが、特に下記のようなランナーにはとてもおすすめできるシューズになると思います。
- これからサブ4にチャレンジしようと思っているランナー
- サブ3チャレンジランナーもしくはすでにサブ3を達成したランナー
- ランニングを始めるにあたり、どのシューズを買えば良いかわからない方
サブ4チャレンジのレース用として
1キロ5分~6分の間で走った時のペガサス38の安定感は本当にハンパなかったです。
サブ4を目指すランナーのトレーニングシューズとしては大正解なランニングシューズだと断言してもいいでしょう。
そしてそのままレースでペガサス38を履いても全然OKです。
厚みを増したアッパーが足の甲を優しく守ってくれるので、長丁場になればなるほどこのアッパーが効いてくるはずです。
サブ3チャレンジランナーのジョギング用シューズとして
サブ3を目指すランナーや、すでにサブ3を達成してこれからさらなる高みを目指すシリアスランナーにも、ペガサス38はとてもおすすめできます。
普段のデイリートレーナー(ジョグシューズ)としても優秀なペガサスシリーズですが、38代目のペガサスも例にもれず普段のジョギングで最大限の効果を発揮します。
リアクトの程よいクッションが、ジョギング時の脚の疲労を最大限に軽減してくれるので、1キロ5分のジョギングがとても快適になり、ケガなく距離を稼ぐことができます。
初めてランニングシューズを買う方にも自信を持っておすすめ
そしてランニングを始めたばかりで何を買っていいかわからないランナーにも、ペガサス38は手放しでおすすめできます。
なぜなら38代も続いたランニングシューズは他に例を見ないからです。
もはやペガサスシリーズは1つのブランドとして考えられます。
ノースフェイスやパタゴニアのウェアは、品質を疑うことなく安心して買うことができますよね?
それはそのブランドが品質のよい商品を長年リリースし続けているからです。
それと同じで、38年もの間ランナーに愛されてきたシューズが、品質が低いわけがありません。
シューズ選びに迷うのであれば、安心できるブランドの製品を買えば間違いがおきません。
ペガサス38のランナーからの評判・口コミ
ペガサス38のランナーからの評価や口コミを紹介していきます。
ツイッターでの口コミ
そうなんです。ペガサス38は「ふかふか」という表現がしっくりくるシューズなんです。
やはりキロ5分あたりで走ると気もちいいですよね。サブ3ランナーでも安心して履くことができます。
ペガサスシリーズを毎年買っている方にとっては、今回のモデルはちょっとがっかりに感じる方もいらっしゃるようですね…
専門家からの評判
陸上関係者やプロのシューフィッターの方の意見も聞いてみましょう。
全国顧客数No1のパーソナルトレーナー タカヤマラソンさんのレビュー
- 8キロのジョグをペガサス38で走ってみた
- 新品シューズなのに使い慣れたシューズのような感覚
- 今まで履いたシューズのなかでフィット感は1番
- ジョグでもペース走でも使えそう
- クッションがしっかりしているので疲労がたまりにくいシューズ
- 長い距離を走る時の筋力強化に向いているシューズ
- 長い距離でも安定感がありぶれないシューズ
- キロ4でも無理に脚で押すことなくスピードを出せた
- 同じ力感であればヴェイパーの方が10秒~15秒速く走れるイメージ
- 初心者の方がシューズ選びに迷ったらペガサス38を1足買えばOK
この方はペガサスシリーズを始めて履いたそうですが、ベタ褒めでしたね。
ちなみにこの方はサブ3ランナーなので、ジョグシューズとしてペガサス38の購入を考えている方はかなり参考になるのではないでしょうか?
伝説のシューズアドバイザー 藤原商会さんのレビュー
- マイナーチェンジの時こそナイキは見逃せない
- アッパーの高さ、幅に余裕があり、より万人受けするモデルに変化した
- より初心者向けになったモデルチェンジ
- ペガサスシリーズはなんでもできる万能シューズ
- 無人島に持っていきたいシューズ
- 何を買えばいいか迷ったらこれを買おう
- 履き心地を一言でいうと「優しさがある」
長年シューズアドバイザーをしている藤原さんも太鼓判を押していました。
やはり前作に比べてフィット感が良くなったというのは満場一致の意見のようです。
大人気ランチューバー HAGIRUNチャンネルのレビュー
- ペガサスで好きだったのは35と36
- 37からの大幅アップデートはわたしには合わなかった
- わたしの求めているペガサスは「THE・ジョギングシューズ」であって高機能シューズではない
- このシューズでジョギングは性能が良すぎてもったいない
- 1キロ4分半くらいが気持ちいいシューズ
- サブ3.5のレーシングシューズとしても全く問題ない
- ペガサスシリーズの位置づけが最近ぼんやりしてしまっている印象がある
法政大学陸上競技部で本格的に箱根駅伝を目指していたHAGIさんですが、ペガサスに懸ける思いが相当強い方のようです。
Twitterでも紹介しましたが、ペガサスシリーズを履き続けている方にとっては、今回のペガサス38はあまり嬉しくないモデルチェンジだったようです。
ペガサス38のカラー展開と普段履きの相性
ランニングシューズは星の数ほどありますが、ナイキのランニングシューズはどれもお洒落で普段履きをしても違和感なく履けるモデルが多いですよね。
では今回のペガサス38はどんなカラー展開で発売されていて、普段履きに対してはどうなのでしょうか?
カラーはメンズ5色展開 ウィメンズ4色展開
ペガサス38は、メンズが5カラーの展開、レディースが5カラーの展開です。
シューズ単体で見ると、どのカラーも相変わらずカッコいいですね。
前作に比べると少し華やかさが落ち着いた印象がありますが、今後ニューカラーが出てくることも予想されます。
白と黒をベースにしているので、どんなランニングシーンにも間違いなくフィットしますね。
普段履きの実力は?
ランニングシューズで散歩するのが大好きなわたしは、早速普段履きで履いてみました。
どうでしょうか? 個人的には違和感なく普段履きできると思うのですが…
ちなみに撮影者の都合でマンションのベランダで撮影しましたが、この後ちゃんと子供と一緒に散歩に出掛けました。
散歩にいって判明しましたが、ペガサス38はウォーキングシューズとしても優秀でした(笑)
フィット感のいいシューズは長く歩いていても全然苦になりませんね。
機能面、ファッション性からも、普段履きは全く問題ないと思います。
カジュアルなパーカーや鮮やかな色味のスウェットなどに、グラミチなどのアウトドアブランドのパンツを合わせてキャップを被れば、オシャレな感じに仕上がるのではないでしょうか?
ペガサス38のサイズ感
ペガサス38のサイズ感は、他のナイキのランニングシューズとほぼ同等と思っていただいてOKです。
いつも買っているランニングシューズと同じサイズを購入すれば問題ないと思います。
気になる方はスポーツショップでの試し履きをおすすめします。
少し前足部がゆったりしている感じはありますが、紐をきちんと締めることでフィット感がかなり出ますので、安心して履いてください。
ペガサス38の重さ
わたしが購入した27㎝のサイズでペガサス38は292クラムありました。
前作のペガサス37の同じ27㎝サイズが270グラムなので、22グラム重くなっています。
前作から履いている方は少し重く感じるかもしれませんが、初めてペガサスシリーズを履く方にとってはあまり違和感を感じないと思います。
1キロ5分程度のスピードで走るなら、むしろこのくらいの重さがフィット感につながるのでいいのかな?とも感じます。
ペガサス38レビューまとめ
ペガサス38は前作のマイナーアップデートということであまり話題になっていませんが、わたし個人の意見としてはとても素敵なアップデートになっていると思いました。
特にランニングをこれから始めてみようという方には無条件でおすすめできるシューズです。
失敗のないシューズ
と言えばペガサスシリーズの代名詞のようなものです。
38年の歴史はダテではないと思います。
どんなランニングシューズを買うか迷っているなら、ペガサス38を手に取ってみてはいかがでしょうか?
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